私に大きな影響を与えた土地、それはイギリスです。
イギリスとの縁はとても不思議。
初めてイギリスに行ったのは、大学3年になる直前の3月。
格安航空チケットに(特に行く気もないのに)応募してみたら当たって、
「え、1週間イギリス行くことになっちゃった。ど~しよ~かなぁ💦」という感じでした。
なんと、ANAの成田~ロンドン直行便で往復4万円!!
ありえない仰天価格!
これが、1つめの奇跡でした。
初めての完全一人旅。
もともと行くつもりなんてなかったのでな~んにも考えていなくて、
そのまま無計画に出発した私。
そして、予想しない事態が・・・
それは・ ・ ・
飛行機酔い
最後の最後の着陸時。あれが苦手なんですよ。
アイルランドに行った時も酔ったくせに、
なぜ酔い止めを持っていかなかったんだろう・・
今となっては不思議ですが、これが2つめの出逢いと奇跡を起こしました。
みんなが飛行機を降りて行った後もなかなか立てずに席でうずくまっていた私に、
CAさんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれました。
「今は立って歩けそうにないので、少し休ませてもらえませんか?」
CAさん「申し訳ございません。当機はすぐに移動しなければならないので、
このままこちらでお休みになっていただくことはできないのです。
車椅子をご用意できますが、車椅子でのご移動は大丈夫そうですか?」
「わかりました。お願いします・・・」
そして、機内に「車椅子を用意してください」というアナウンスが流れたんですが、
その時に「20代の女性のお客様が体調不良のため・・・・」というアナウンスを聞いて、
「あぁ、ちゃんと20代に見られて良かったなぁ」なんてアホなことを思ったのを覚えています😌
車椅子で運ばれ、飛行機と空港をつなぐ通路のすぐ出たところで休んでいると、
「大丈夫ですか?」と、なんと機長さんまでが心配して来て下さいました💦
「誰か、外で待ってる人いる?」
「いいえ、一人です」
「イギリスは何回か来ているの?」
「いいえ、初めてです」
「今日泊まるところは・・・?」
「着いてから決めるつもりで・・・」
「えっ」
なんと無謀な娘だ!!と思われたのでしょう・・・
ここからがびっくりなんですが、
この後、この機長さんは私が歩けるようになってからも私の荷物を全部運んでくれて、
入国審査(←イギリスは結構厳しい)も一緒にササッと済ませて、
空港にあるホテルの予約カウンターに連れて行ってくれて、
「どんなところがいい?」と私の希望を聞いて、
ホテルの予約までしてくれたんです!!
「地下鉄は、あそこが入り口だよ。
この最寄り駅は今工事で閉鎖中だから、
こっちの駅で降りて歩いてね。大丈夫?」
と、最後の最後まで面倒見てくれて・・・・
機長さん・・・😭
長時間のフライトで機長さんも疲れているはずなのに、
見ず知らずの無計画娘のためにこんなに親切にしてくれるなんて・・・
感謝と感動で胸がいっぱいになりながら、お礼を言って機長さんとお別れ。
旅は、これからが始まり。
さっきまで車椅子だった私が、これからは自分の足で歩いていく。
さっきまで機長さんに持ってもらっていた荷物は、今私の上にある。
「ここからは、異国の地で一人で自分の力で歩いていくんだなぁ」としみじみ思いました。
この後も、イギリスの出逢いと奇跡は続きます。
To be continued…