「絶対音感と言葉 1」の続きです
絶対音感ってどんな感覚?というのが今日のテーマ。
これは例えば、
「あ~」と言っている声を聞いて、「今のはなんという音でしょう?」という質問に「『あ』です」と答えられるのと同じ感じ。
判別するのが言語音なのか、音の高さなのかの違いだけ。
色紙を見せて「■←これ、何色でしょう?」「赤」と答えられるのも同じ感覚。
「あ」の音や「赤」という色を時間を置いて別の場所で聞いたり見たりした時にも
再度知覚できたり、自分で再現できるのと同じで、
私の場合は、音の高さの再現も出来ます。
(もちろん、自分の出せる音域の範囲での話ね!)
絶対音感を扱っていた番組内では「絶対音感の人は音が言葉に聞こえるので、
音楽を聞きながら読書はできないでしょう」と言われていましたが、
そんなことないです。
ラジオやTVをつけながら読書することはできますよね。
(ラジオやテレビの内容を覚えているかどうかということは別にして。)
カフェで周りでたくさんの人が会話していても、読書できますよね。
周りで言語音がしていても読書は可能なので、
絶対音感があっても音楽+読書は可能です。
ちなみに、音の高低の相対的な違いがわかるのは「相対音感」と言われていて、
相対音感がある人は、「これがドですよ」と与えられれば、
あとは他の音程の名前も言えたり、
歌えたりします。
この2つの動画を聞き比べてみてください。
パッヘルベルのカノン その1
ハッヘルベルのカノン その2
チューニングが違うだけで、こんなにも味わいや情感が変わります!
同じ曲だけど音の高さが違うの、わかりますか?
その2の方が低いです。
絶対音感な人は、それぞれの音が何だかわかります。
この演奏でいうと、その1の初めのヴァイオリンの音は(ピアノでいうところの)ファ#で、
その2の初めのヴァイオリンの音は(ピアノでいうところの)ミです。
これができると、ちょっと便利なこともあります。
私が中高生の頃はこの力を使って好きな曲を耳コピして携帯の着メロにしたり、
好きな曲を楽譜におこして合奏に使ったりしていました。
先日ミュージカルでリコーダーを吹くことになったときも、
音源を聞いてさっと楽譜におこして一緒に演奏する人に渡して合わせる~なんてことがあって、ちょっと役に立ちました。
でも、音楽をするのに絶対音感は必要ありません。
むしろ、絶対音感があるから苦労したことも多いです。
しっかりした相対音感があることの方がずっといいと思います。
「絶対音感と言葉3 絶対音感ホルダーの苦悩」に続きます♪